Mousen Hitsuyu毛氈 陽露(モウセン ヒツユ)

原型/性別
クチート♀
年齢/身長
17歳/155cm
所属/学年
正義側(死亡)/高校2年
一人称/二人称
私/貴方
参考台詞
「貴方が憶えていてくれるなら、私は幸せよ」
「もっと違う時に出会えてたら、なんてお伽話でしか許されないわよね」
「私だって女の子だもの。最期くらい、ワガママ言いたいわ」
「ごめんね、メレちゃん。ありがとう」
絡み
構さん(@南雲さん):陽露が最期まで恋して、愛した人。

大人しく控えめな性格で、品行方正を絵にかいたような生活態度で教師たちからの信用も厚かった。
そう言えば聞こえはいいが、実際の所は親を始めとする周囲からに言われるがまま請われるがまま生きてきただけに過ぎず、自立性に欠けているだけである。
魔法少女となった理由も戦う理由も単純に、偶然出会ったメレシーから自分の力になって欲しいと請われたから。
当時知り合った戦士たちからは呆れられもしたが、それが自分だからと笑っていた。

私生活は街にある神社で巫女のバイトをしていた事を除けば、周りの級友たちと比べると一般的とは言えず、家業は金貸しを主とした所謂極道。
親からの躾は厳しく、またその家業の事を理由に級友達からは少しばかり浮いており、それが彼女の自立性を欠いた性格に拍車を掛けていた。

出会い方も彼女自身の性格も穏やかなものであったため、メレシーとの仲は良好で「メレちゃん」と呼んでまるで家族のように接していた。
それはメレシーにも通じており、メレシー自身も大事なパートナーだと思っていた。

【戦闘】
彼女の穏やかな気性とは裏腹に、戦闘時は二振りの大きな鋸を用いて戦っておりまるで獣が噛み千切ったかのような切れ味のそれを振り回していた。
ただ攻撃するだけではなく使い手の意思で刃の硬度を上げると、その広い刃を盾のようにして扱う事も可能。

【願いとその末路】
ただ何も考えず、言われるがままに生きてきた彼女が願った事は「普通の女の子みたいな事がしたい」
そう願ったものの表立った変化はなく、ただほんの少しだけ級友たちと一緒に下校途中の寄り道をする回数が増えたくらい。それでも彼女にとっては楽しいものであった。

ある日、彼女は一人の青年に出会った。
その素性も知らない彼と会う度、彼女は"普通の女の子みたい"な極々普通の恋心を募らせていった。
それから幾許かの月日が過ぎた頃の晩、一人の敵と刃を交えていた最中、恋い焦がれた彼の素性が鏡の向こうの住人――自分が倒さねばならない存在であった事を知る。
自身の役目と恋心を秤にかけた彼女が選んだのは彼の手に堕ちる事。
自らの正体を明かした上で「自分の事を覚えていて欲しい」と言い遺し、朝焼けの光に包まれながら消滅した。