・これの続き。
バンッと大きな音と共に扉を開ける。
中にいた店主は驚きの声をあげながら肩をビクつかせると、此方を恨めしそうに振り向いた。
「ビックリした…大して頑丈じゃないんだから優しく開けてよ」
ジトリと睨めつけながら恨み言を言う店主を真正面から見つめながら口を開く。
「なあ、アレと同じやつくれ」
そう言って指差した方向を店主が見れば、今度は眉を潜めて怪訝そうな顔になる。
「……何でまた」
「別に…ただちょっと、やらないといけない事を思い出しただけだ」
相手を見据え、正直に答える。それを聞くと、店主は椅子に腰を掛けて何かを思案するように顎に手を当て始める。
足で椅子を前後に揺り動かし始めて少しの間、店主は口を開いた。
「で?いくらで買ってくれるわけ?」
「いくらになるかはお前の判断だ。俺が代わりに、お前の受けた注文の品を用意する」
興味が湧いたらしい店主はニッとした笑みを浮かべながら、関心の声をあげた。
「面白いじゃないか。それで?何を用意してくれるって?」
「--俺の…… 」
・男、見せます。
◎リーデリットちゃん(@トモさん)お借りしました。